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2007年 12月 17日
CL決勝リバプール戦に続き、またしてもきっちりリベンジして終えたミラン。 わたしは最初からこの決勝戦のみを狙ってチケットを手に入れました。準決勝も含めたチケットを手に入れる方が値段的にはお得でしたが、いかんせん時間が取れない。でも必ずミランは決勝に勝ち上がって来るに違いない。そうしたら決勝戦がここ日本での、マルディーニの見納めになるのだ。マルマニアとしてはこの試合は、絶対に生で、この目で見届けたい。見届ける義務があるに違いない。そう気がついてわたしは、この決勝戦には誰とも一緒に行かないと決めた。 最初から最後まで、彼の一挙手一投足を見逃すまい。 あちこちのミラニスタさんのサイトで「マリノスタウンに公開練習を見学に行きました」と読むたびに、自分も会社を休んで行こうかなと思ったことは事実だ。マルの楽しそうでそれでいて真剣な練習中の様子をネットで垣間見ると、こんなチャンスは今後もう二度と訪れないんだと居ても立ってもいられなく。ただ年末であるがゆえに仕事が忙しく、自分はその仕事に目をつむることは出来なかった。近くにいるのになんて理不尽な。だけど仕事をパス出来ないのもきっと、それはそれで運命なのだろうと。決勝戦だけをじっくりと、そのまぶたに焼き付けろ・・もしかしたらそんな意味深い啓示だったのかなとさえ感じた。 決勝戦の詳細は、もちろん観た人たちには言わずもがな。あちこちのサイトでも追々試合内容がアップされるだろう。だからわたしは何も書くつもりはない。カカの速さと巧さ、ジダの落ち着き、ネスタの熱い思い(目の覚めるようなゴールも!)アンブロの献身的な動き、相変わらず持ちすぎる10番様。そしてゴール前で変幻自在に動くピッポの存在感。なんだか少し調子悪かったかなと感じたガッツ。選手紹介でわたしの周囲から「要らねえよ」と声の上がった可哀そうなジラ。頑張ってたのにゴール前でレッドカード貰ってしまったカラーゼ(マルかと思い焦った) そして4年前のトヨタカップの雄姿は今はもうない、だけどピッチにいるだけで落ち着きを与えるマルの存在。誰ひとり欠かせないミランというチーム。彼らを90分間、ここ日本で観られたことの喜びをしみじみ味わえた試合。 後半の、マルが倒れたあたりから、わたしはものすごく落ち着かない気持ちになってきて、電光掲示板の時計ばかりが気になり出した。「あと何十分?」「あと何分?」残り時間ばかりが気がかりで、試合内容よりもマルの姿ばかり眼で追っていた。ミラニスタ失格かもしれない。だけど残り時間が少なくなるたびに、胸がドキドキして目が霞んできてしまう。もう誰がゴールしようが、そんなことはどうでもよくなっている。マルが最後までピッチを降りないように、怪我なんかしないように。マルの姿をしっかりと見ておかないと。 そして試合が終わり表彰式までの僅かな時間にインテビューを受け、チームメイトとふざけているマルの姿も、メダルを貰いカップを誇らしげに高く掲げる姿も、遠くから双眼鏡を通して全てしっかり目に焼き付けた。みんなでゆっくりと歩きながらスタンドのミラニスタに向かって手を振るマル。わたしの目の前を通り過ぎ後ろ姿になってしまっても、目から双眼鏡は外さずにわたしは見つめていた。実は泣いていたから、双眼鏡を外せなかったのだけど。すごく寒いスタンドだったけど、マルがいなくなるまで頑張って残っていた。それがわたしのマルへの感謝の気持ちなのだ。 マルディーニ。 あなたの存在を知って、サッカーがただゴールするだけのスポーツじゃないことを知った。確かにゴールの多い試合は面白い。でも、1対1での攻守の駆け引き、腹の探り合い、読みの深さ。ファールせずに相手をストップする技術、そして最高の結果の為に何かを犠牲にし節制する精神力。そういったすべての要素を含んでいるからこそ、それらを感じられる選手たちの繰り広げる試合が面白いのだと知った。 マルディーニ。 あなたがいなかったら、わたしはこれほどカルチョを好きにはならなかっただろう。同じ時代に生きて、少し遅れたけどあなたの存在を知り、あなたの現役を最後まで見届けることのできる自分を幸せに思う。ミラニスタでよかった。マルディーニを好きになってよかった。横国からの帰り道、わたしはずっと涙が止まらなかった。 マルディーニ。 ただ一言、ありがとうと言わせてください。 6月のシーズン終了まで、思いきり応援します。
by cara_elisa
| 2007-12-17 15:28
| maldini
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